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社員インタビュー

編集局

一丸となって作り上げる達成感は、なにものにも代えがたい

編集局 編集システム部 久野貴也

今って、面白いですか?

これまでもそうですが、面白いのではなく、面白いと思えるようにもっていっています。同じ仕事なら面白くやったほうが楽しいので。

なぜ、東洋経済に転職したのですか?

何回か転職を経験しているので実感していますが、すべて縁だと思います。実際、東洋経済に入る際も、ブルームバーグへの入社が内定していました。しかし、いろいろな経緯で、ここにお世話になることとなりました。もちろん、『会社四季報』を愛読していたので、どのように制作されているのかを見たかったという具体的な理由もありました。

制作過程を見たいとまで言う“愛読書”『会社四季報』の存在って、久野さんにとってなんですか?

どのように制作されているのか興味があって入社し、携わったとき、そのミスを防ぐ制作フローとIT化されたシステムに当初、圧倒されました。その後、その『会社四季報』担当となりましたが、最終段階で制作にかかわる人数十人が1カ所に集まり、一気に、短時間に、一丸となって最終確認を終える。その達成感はなにものにも代えられません。また、自分が中心となって行った完全DTP化でもかなり苦労しましたが、その分、愛着は非常に強いです。今では空気のような存在と言えるかもしれません。

東洋経済に入っての苦労ってなんですか?

本当は、記者で応募していたので、データ事業に携わる仕事に就くことになるとは思いもしませんでした。最初に見たものは、エクセルしか触ったことのない自分にとってまったく意味不明な、プログラミング言語の世界でした。厳し~い年下の先輩に、何度も何度もダメ出しされながら(涙)、毎日が過ぎていきました。その厳し~い年下の先輩は、1度目の質問には快く答えてくれますが、同じ質問を再度するとさらに厳しいダメ出しが待っており……。それが怖くて学校に通い、ASPやSQLなどを勉強しましたが、ITになじむまでは相当苦労しました。おかけで、めでたく十二指腸潰瘍にもなりましたし(笑)。ただ、この苦労があったので、いまの自分があると思います。厳し~い年下の先輩には感謝しています、本当に。

同じ四季報でも、編集長として『米国会社四季報』を創刊されましたが、ものすごく大変だったと聞きました。

『米国会社四季報』は、当初、スタンダード&プアーズの記事データを活用すれば比較的簡単に作れると考えていたのですが、ふたを開けてみれば情報が少なく、活用できないとわかり、そこから苦難が始まりました。編集部みんなで手分けをして、米国の各企業のHPなどを調べ、日本語化するという作業をひたすら行いました。

ただ、その作業の過程で知りえたことが非常に面白かった。トマホークミサイルやパトリオットを作っている軍需産業ど真ん中の会社や、営利病院、営利大学など、日本では考えられない企業が上場しています。日本にない形態の企業が数多く上場していて、これは面白い雑誌ができるぞと確信しました。

また、データ事業局単独で制作したことも、大変だったと同時にやりがいがありました。『会社四季報』は、整理部や記者の方々などと手分けして制作しますが、『米国会社四季報』に限っては、台割作成から広告の原稿執筆、記事の執筆、巻末ページの制作など、すべて自分たちで行いました。内輪のみで作っているため、制作の自由度がかなり高く、思ったものを比較的自由に実現していけた部分も非常に面白かったです。それから、『会社四季報』でもそうでしたが、制作にかかわる人が1カ所に集まり、一気に、短時間に、一丸となって作り上げるというのは、本当に達成感があります。

これからやりたいことはなんですか?

編集局のデータ部門に異動したので、データ事業局で培ったITの技術を活かし、編集に活かせるデータをどんどん提供していきたいです。もちろん、自分でも書きたいですし、編集局のメンバーだけでなくいろんな部署の人たちと一緒に面白いものを作りたいです。すでに『米国四季報』のデータを活用して東洋経済オンラインに記事を書きました。そのように、これからもさまざまな形で、自分から発信していこうと思っています。

※所属・役職は取材時時点のものです。

プロフィール

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編集局 編集システム部

久野貴也

1964年生まれ。東京理科大学を経て米国の大学に編入し、1989年12月卒業。米国が不況だったため日本に帰国し就職活動。海外勤務のある会社を目指し活動するも日本に居つく。数社を渡り歩き、為替・商品先物関連の情報ベンダーを経て、東洋経済新報社に入社。株価、大株主など『会社四季報』関連のデータベースを担当し、『会社四季報』担当に。完全DTP化を成し遂げるなど長年担当を務める。その後『会社四季報CD-ROM』を担当。2014年、『米国会社四季報』の編集長に就任し、その創刊号を制作。現在は編集局編集システム部にて編集システムと東洋経済予想データベース・『会社四季報』予想データを担当。

編集後記

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マーケティング局 デジタルマーケティング部

井川 寛

半袖Tシャツに、真っ黒に日焼けした、いや酒焼けした肌。朝はジムに通いノンアルコールビールでノドを潤す。久野さんは相変わらずユニークな出で立ちで、パワフル。そしてなんといっても超前向き。『会社四季報』を違う部署ながら一緒に制作していたころとまったく変わらない、いや、さらにパワフルでした。新しい部署に異動したことでさらにいい味を出しそうな予感が満載です。面白い人がやる仕事はやっぱり面白い!