nagataki_main
ROLE

頭を堅くせずに、なんでもやります。

デジタルメディア局 東洋経済オンライン 編集部 長瀧菜摘

記者からスタートして入社4年目。東洋経済オンライン編集部に異動して編集者の立場に回りましたね。今、面白い?

面白い……面白いことは面白いです。でも、実を言うとまだ面白くない。『週刊東洋経済』や『会社四季報』のような雑誌記事でももちろんそうですが、ネットの記事は特に「面白い」と率直に思ってもらわないと、読んでもらえません。なんせクリックしてもらわないといけないですから。もっと面白さのレベルを高めないといけないなと思っています。

入社直後の半年間、同期4人と一緒に、先輩から四季報の取材や執筆のやり方などについてみっちり教えてもらったことがあります。そのときにその先輩から「記事が上手くなる人って、どんな人だと思う?」って聞かれたんですね。私たちは「真面目」とか「タフ」とかいろいろ言ったんですが、「『自分はできない』っていう意識が強い人がいちばん伸びる」っていうのが先輩の答えでした。この教えは絶対、ずっと忘れたくないなと。それがまだまだ面白くないと思っている大きな理由です。

東洋経済オンラインをもっと面白くできると考えているわけですね。

私は平成元年(1989年)生まれで今、25歳なんですね。編集部内で私の次に若い先輩といったら10歳ほど上ですから、私は圧倒的に若い。これはちゃんと武器にしなければいけません。

東洋経済オンラインは『週刊東洋経済』よりも読者層が若くて、20代後半から40代ぐらいがボリュームゾーンではあるのですが、それでも私と同世代で「知っている」「見ている」「読んでいる」という友人・知人はかなりの数います。そういう人たちをガッカリさせないサイトをつくりたい。

ネットで他のサイトの記事を見ていると、つまらないものが多い。自分のサイトがそう思われないように、東洋経済オンラインが若い人にとっていらないと思われないように、自分の感覚から出てきたことをテーマにしたコンテンツを出していって、「ここはこうしたほうがいい」とか「こんな連載をやったらどうか」と提案する。若い自分の役割としてはそれがいちばん大きいです。

編集部に異動してから立ち上げた「コンビニ飯 ハイパー活用術」っていう連載企画があるのですが、これは自分ならではの発想です。毎日、ボロボロまで働いて、家に帰っても1人。ご飯をつくるのもめんどくさいという人は、男性も女性も関係なく同世代にいるのではと。おかげさまで、毎回それなりの数が読まれるヒット企画になりました。

記者と編集者、両方の立場を経験してみてどうですか?

書くのは遅いし、つらいし、苦手だけど楽しい。編集部に異動して、最初は自分で書くことが減るのかと思うとさみしい気もしましたが、目線が変わりました。

記者の自分から見て面白いと思って企画を持ち込んでも、編集部から「面白くない」と却下されたことは、過去に何度かありました。そのときはなぜなんだろうと思いましたが、編集の立場に回ってみると、みんなにとって面白いかを考えなければならない。さらには読まれるように、売れるようにどう加工するかという、違った面白さもあります。面白いものをつくろうとしているのは記者も編集者も同じで、要は自分が記者のときに、思い込みがちになっていたことがわかりました。

実は働き方についても、目線が変わりました。東洋経済オンライン編集部にはお子さんを2人育てながら働いている女性編集者の先輩がいるのですが、きっとすごく大変なはずなのにすごい仕事量をこなしています。ノウハウや気持ちの持ちようで、周りの雰囲気も含めて「こうあるべき」と思い込まされていたものとは違うやり方もあるんだと。私は飲み歩くのが好きで、最近は特に人から人につながっていく面白さがあります。夜もいつまでも会社に残って仕事するのではなくて、メリハリをつけていきたいなと思います。

長瀧さんは、どういう未来を描いている?

無気力じゃないけど、記者や編集者として大成したいとか、そういう野望は特にありません。ただ、ひとつだけあるのは、私は身体障害者に認定されているぐらい目が悪いので、障害者の星になりたいとは思っています。

でも、編集長はやってみたいですよ。雑誌もつくりたいし、日々のニュースを『週刊東洋経済』と東洋経済オンラインの両方でカバーするニュース編集部の仕事もやってみたいです。タフじゃないと難しいでしょうけど。

東洋経済オンラインは、広告やシステム、セミナーなど他部署とかかわることも多く、いろんな仕事があるんだということが異動して初めてわかりました。就職活動をしていたときは、記者や編集者になるということしか考えていませんでしたが、今の仕事をしっかりやりながらも、頭を堅くしないで、これしかないと思わずにいろいろやりたいという気持ちもありますね。「なんでもやります」と言うほうが、「やりたくない」と言ってるヤツよりはかわいいでしょう?

プロフィール

nagataki_profile

デジタルメディア局 東洋経済オンライン 編集部

長瀧菜摘(ながたき なつみ)

1989年生まれ。兵庫県・神戸市出身。中央大学総合政策学部卒業。2011年東洋経済新報社入社。記者として化粧品・トイレタリー、ドラッグストア、軽自動車、建設機械、楽器などの業界を担当。2014年8月より現職。

編集後記

report_takemasa_profileb

『東洋経済オンライン』編集部

武政秀明(たけまさ ひであき)

隣の席に座って1カ月ほど一緒に仕事をしているのですが、一回り以上も年齢が若い同僚が、実はいろいろと深く考えながら仕事をしているということが驚きであり、頼もしく思えました。そんな自分自身はこうした若者の手本になれているか、力を引き出せているか。そんなことを改めて考えさせられました。それにしても、最近の若い女子はたくましい!