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データ分析でサービスを進化させる

デジタルメディア局プラットフォーム管理部 金子健次

金子さんはデータ分析のご担当ですが、詳しい業務内容を教えてください。

私たち5人のチームでは、東洋経済が運営しているデジタルサービスをより多くのユーザーの方に役立てていただけるように、データを分析することで、WEBサイト改修のアイデアを出したり、マーケティング施策の方向性をアドバイスしたりしています。東洋経済オンラインなどのWEBサービスだけでなく、書籍の売上データなども分析の対象になっています。
分析対象となるデータは、TreasureDataというデータベースに貯めています。これらのデータの多くは、加工前の採れたままの状態で蓄積されます。これらの生データを収集するためにWEBサイトに計測用のタグを設計し、設置することからデータ分析の仕事は始まります。そして、生データをデータ分析に適した形に整理していき、整理されたデータからSQLやPythonを使ってアウトプットを出します。そのアウトプットを見て、結果をどう解釈するか考察し議論して、それを各サービスの担当者に共有することが毎日の業務となっています。

データ分析で一番大変なこと、そして気を付けていることはどんなことですか。

一番大変なことは、信じられないほどの量のデータがやってくることです。例えば、東洋経済オンラインは、アクセスログだけで月間2億件以上のボリュームです。これに、ページのどこかの場所をクリックしたというようなイベントログが加わります。うまくデータフローを設計しないとデータを分析するところまでたどり着けません。
一番気を付けていることは、当社が提供しているサービスに、ユーザーが何を期待しているかをイメージすることです。WEBサービスを長く使っていただいているユーザーが、今はどのようなコンテンツや機能をよく使用しているか、といったテーマで分析を行うとします。その際、そのユーザーが生活の中でどのようにサービスを活用されているかをイメージできていると、なぜ提供しているコンテンツや機能が支持されているのか、データ分析結果を読み解くことができます。そうして初めて、どういった方向でサービスの強み・独自性を磨くべきか、また、それらをどういったUXで提供するかといったように、データ分析結果を施策につなげることができます。
例えば、私が分析を担当している会社四季報オンラインでは、大部分のユーザーが株式投資家の方なので、自分でも投資の勉強をしながらできるだけ投資家目線でデータを見ることを心がけています。

学生時代の経験で今の仕事に役立っていることはありますか。

大学2年の夏からIT企業にインターンに行き、PHPやJavaScript、RubyなどでECサイトの開発を経験しました。デジタル広告配信も担当させてもらい、そのサービスを使っていただくお客様を増やすことにトライしました。学生時代にプログラミングを経験できたことが今に活かされています。また、大学の授業でマーケティングを専攻したことも良かったと思います。サービス提供側の施策からユーザーによる購入までのプロセスを考える習慣がつきました。

プログラミングの経験がないとデータ分析業務を行うことは難しいですか。

ないよりはあった方がよいかもしれません。私は文系ですが、文系でも大丈夫でした(笑)。チーム5名の内3名は文系ですが、みんなデータを扱うことが好きだったという人が集まっています。毎秒、毎分、毎時、毎日、毎週、毎月・・・これでもかというくらいのデータが集まってきますので、分析材料がなくなることはありませんし、必要な技術は分析をしているうちに自然と身についてきます。どんなデータでもよいので数値を見たり分析したりすることが好きなら、知的好奇心を大いに刺激される毎日になると思いますよ。

現在はコロナ禍ですが、在宅でもできる業務ですか。

はい、自宅でも社内にいるときと同じように仕事ができる環境があるので、現在は基本的には在宅で仕事をしています。分析テーマの設定や分析方法論の議論はオンライン会議で(たまにはリアル会議で)行っています。早くこの状況が収束して、チームのみんなともっと会って議論ができればいいなと思います。

これからどんな仕事にトライしてみたいですか。

今、一番興味を持っていることは機械学習です。機械学習を応用して、東洋経済ブランドのファンを増やす、もっとたくさんのコンテンツを使ってもらう、有料購読者を増やす、書籍をご案内する、といった施策を実現していきたいと思います。
当社には、記事・データ・書籍といったたくさんのコンテンツがあります。ここに新しい技術でレバレッジを掛けることができれば、より多くの機会創出につなげることができると思います。今の分析チームができたのは2019年とまだ日は浅いですが、新たな技術にどんどんチャレンジさせてもらえる恵まれた環境だと感じています。

※所属・役職は取材時時点のものです。

プロフィール

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デジタルメディア局プラットフォーム管理部

金子健次

秋田県秋田市生まれ。一橋大学商学部卒業後、2014年に東洋経済新報社へ入社。デジタルメディア局にて、データ計測基盤の構築、分析ツール・デジタル広告の運用支援、データ分析業務に携わっている。

編集後記

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デジタルメディア局マーケティング部

中野華衣

普段マーケティングに携わっている私にとって、分析は、次の施策を行う上でなくてはならないものです。自分たちでもある程度はデータを見て判断はしますが、深く精密に分析する際は、金子さんたち分析チームにお願いしています。お願いと言っても、常日頃から情報を共有して一体となって施策を展開しているので特別なことではありません。ただ、分析から導かれることは、マーケティングを行う上で感覚的にはわかりえない、お客様の“本当の声”であり、非常に重要なものです。今回金子さんのお話を聞いて、分析の重要さに改めて気づかされた一方、分析結果をマーケティングにしっかり活かそうと強く思いました。